社長の企み

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挨拶を済ませると、ソファを勧められ、素直に従い、梶本の隣に座った。 「先ずは、聞いてもらっていいかしら? 質問は、後でまとめてにしてちょうだい。」 拒否権はない。「はい。」と消えそうな声で言うと、宜しい、とばかりに頷いて、話始めた。 「リオンにプライベートを含んだ特集のオファーが来てるの。 でも、断るつもりだったわ。だって、面白く無さそうだもの、リオンのプライベートなんて。 言い換えれば裏表のないいい子よ。でも、求められるのは、意外性。 ちょうど良いと思ったわ。 会社としては、この話を受けたいの。 でもね、それには、利和君、 あなたの同意が必要なの。 リオンと一緒に、撮影に参加してもらえないかしら? もちろん、あなたはモデルでも、芸能人でもないから、顔は出さないわ。後ろ姿だけでいいの。 スタッフも信頼出来るメンバーだけで、少人数で行います。 どう、引き受けて貰えないかしら?」
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