社長の企み

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話を聞き終えて、梶本を見ると、乗り気なのだろう、目が輝いている。 八巻さんも、頷いている。 「それは…梶本…リオンにとってプラスになりますか?」 「そうね。50/50かしら。 絶対は、ないもの。でもね、視覚に訴えるものは、とても大きいわ。 二人の姿が、周りから、自然に受け入れられたらいいな、とは思ってるのよ。 あなた達なら、厭らしさのない、綺麗な写真が取れると思う。 是非、引き受けて欲しいの。」 少し考えて、梶本を見た。 全てを投げ出す覚悟で、俺に気持ちを伝えてくれた。少しでも、守る事が出来るなら。 「わかりました。引き受けます。 ただ、仕事があるので、週末か夜にしていただけると、助かります。」 詳細は追って連絡をもらうことになり、社長室を後にした。 来た時と同様に、梶本は八巻さんと、俺は一人で外に出た。
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