第一章 合宿!

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「知らないよー。僕、鹿児島市から出ることあまりないし」 「小学校の総合の時間で郷土のこと学んだりしただろうが。それに、中学くらいの遠足で知覧の特攻基地みたあと、ここも来ただろう?」 「あ、そうだった」  ちなみに、この二人は付き合ってます♪ 「李奈、何ニヤーってしてんの?」  そういって私の横腹をつついてきたのは、下水流 海斗(しもづる かいと)。最初はお互いに気づいていなかったけど、私たちは幼い頃よく遊んでいた幼馴染み。詳しくは前巻の「えんげき!~鏡の謎~」を御覧ください♪ 「城ヶ崎は何メタっぽいこといってるんだ?」  そう私につっこんできたのは、副部長の東郷 巧(とうごう たくみ)先輩。 「え、なんで私の心読めたんですか!?」 「いや、お前声に出てたし」 「え? ほんと?」  隣にいる海斗に尋ねる。 「ああ、思いっきり」  うわ、ハズカシ!  そんな私を海斗が慰めてくれる。そんな海斗が好き。
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