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プロローグ
シュワシュワの炭酸水があたしの身体を包み込む。息が出来ない。助けて。エメラルド色くの海にあたしはどんどんどんどん沈んでゆく。手を伸ばしてもあの光には届かなくて、誰もあたしを助けてはくれない。あたしもこのまま……
圭ちゃん、どうして?
どうして、死んじゃったの?
あの日、あたしは1人になった。
全てのものが色を失い、エメラルド色のメロンソーダだけが、キラキラと輝いて見える。
圭ちゃん、圭ちゃん。
「翠? 大丈夫? ねえ、」
でも、思うんだ。
笑ってた方が圭ちゃん喜ぶかなって。
泣いてるよりも、笑ってたほうがいいよね。
だから、あたし頑張るよ。
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