傷口に花束を

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それから、髪の毛をかき上げる。高臣の表情はどこかすっきりとしていた。 「別に俺は誰かに世界を照らしてもらう必要もないし、支えてもらう必要もないな。」 「そうですか。」 「うん、そうだ。」 高臣は立ち上がると、部屋を後にした。 彼の心にもう、迷いは無かった。
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