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1週間後、友人は笑顔でエス氏の部屋を訪れた。
「なんだか調子良さそうな雰囲気で来たね」エス氏は温かく迎え入れた。
「卵くらいなら、顔色ひとつ変えずに割れるようになったわ。お前よりパワーあるかも」友人はVサインを作った。
「よし。それなら次のステップに行くぞ」エス氏はテレビの電源を入れた。
「テレビの後ろの配線をテレキネシスで接続できたら便利ってか?」
エス氏は友人のジョークを聞き流して説明を始めた。
「この情報番組は生放送だ。スタジオの後ろの方にセンスの悪い花瓶があるだろ。あれを床に落とそうぜ。一度やってみたかったんだ」
「そんなことできるのか?」
「1人でやってみたけど無理だった。2人でやればできるかもしれない。もしも出来たら、人生変わるだろ」
「まあ就職活動には有利かもね」
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