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そもそも、告白してきたのは浩史なのだ。 目の前を女と腕を組んで歩いていたのならまだしも、疑わしい段階で動揺したくない。 それでは、こっちが浩史に惚れているみたいだ。 もしいつか浩史に別れてくれと言われたとしても、泣いてすがるなんて絶対にしたくない。 むしろ、こんなことどうってことないという振る舞いをして、涼しい顔で別れを受け入れてやろうと思った。 だって、先に好きになったのはそっちなんだもの。 会う回数は減っていたが、それでも浩史とは会うたびに身体を重ねていた。 浩史をその気にさせるのはとても容易だった。 お風呂上がりにノーブラでツルツルとしたスリップを着て出てくれば目の色が変わり、そして首元にキスの雨を降らせてくる。 その瞬間が、由香里にとってたまらなく幸せを感じる時間だった。
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