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「そういえばさ、もうすぐ文化祭だけど、今年はゲスト来るらしいよ。」
そういえば、クラスで、話題になってたなぁ。
お笑いブームに乗って、芸人でも呼ぶのかよ。
「だけど、それって噂でしょ。来たとしても、売れる前の分かんない人なんじゃないの?」
「うーん、よく分かんないけど。誰が来るんだろうね。うちの学校の先生も、なかなかやるね~。」
「楽しそうだね。」
「そりゃあ、有名人だよ~。こんな小さな町の学校に来るんだよ~。ラッキーじゃん!サインもらわなきゃ。」
完全にはしゃいでるよ。
ホントに誰か来るんだろうか?
そんな話聞いてないけど。
まぁ、今までも聞いてないことばっかりだったから、もう、宛にならない事くらい分かってるけど。
何が起こっても動じないから。
見てろよ、親父。
「瀬菜!瀬菜!」
「今度は何?」
また、少し後ろから声が聞こえたから、振り返ると、なにやら、お店のショーウィンドウに釘付けの葉月が、手招きしていた。
近寄ってみると、そこは、小さな電気屋で、飾ってあるテレビに誰かが映っていた。
そこに、居たのは…。
未夢さんだ…。
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