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「ダ~メ!絶対、あたしが招待するから!特等席を!」
物凄い勢いで喋る。
未夢さんと、接して、気付いたことは、意外と頑固だということ。
「じゃあ、お言葉に甘えて。」
「びっくりさせちゃうからね~。」
にこっと笑う。
それから、よく笑うということ。
正直、俺は、別に無感情な訳ではないけど、あまり笑わない。
どうしても、父親の仕事上、「死」に直面する機会が多くて。
昨日まで元気そうだった患者さんが、翌日、息を引き取ったりしているのを、目の当たりにすることも多かったし。
何とも言えない複雑な気分になり、笑うことが自然と減った。
そして、いつからか、そんな時は、よく屋上に来て、空を眺めている事が増えた。
『人は死んだら天国へ逝くんだよ』
幼い頃に父親から聞いた言葉のせいかもしれないけど。
だから、太陽みたいに笑う未夢さんが、俺にとっては本当に眩しかった。
彼女には、ずっと、笑っていてほしいなんて、思うほどで。
雅希さんが、羨ましいな。
って、え?
何考えてんだ、俺。
雅希さんが羨ましいって、それって…。
「せ~なっ!!」
「!?ぅわっ!!」
ふと気付くと、
思いきり至近距離に未夢さんが居た。
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