~hazuki Side~

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~hazuki Side~

瀬菜と歩いて帰る途中、 ふと、聞き覚えのある歌声が聴こえて、視線を流すと、電気屋さんのテレビが目に入った。 そこには、昨日の「powder snow」を唄っている女の人が居て…。 「瀬菜!」 あたしが聴いたのは、この人の「powder snow」だよって、教えるつもりで手招きすると、 面倒臭そうに、あたしの傍に来る。 「この人だよ、昨日ラジオで唄ってた人。」 言いながら、隣の瀬菜を見ると、何故か驚いた表情をしていた。 さっき、職員室の前に居た、男の人を見たときと同じくらい。
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