気付いたら片想い

高校１年生

｢翔ちゃぁぁん起きる時間だよぉ。
起きたっ？まだ？？おい遅刻するよ！ねえってば起きてよ｣

よし、あと５秒で起きなかったら布団のなか入ってやろ

｢あと５びょ

｢わーかった、起きるから布団のなかには入るな。
あとちゃん付けするな、語尾を伸ばすな。気持ち悪い｣　

｢翔なんて私が起こさなかったら遅刻ばっかで留年危機のくせによく言うよーだ｣

毎朝翔を起こしに行くのが日課。

ものすーーんごく朝が弱い翔は、私が行くまでに起きてたためしがない

そのくせ私が布団のなかでくすぐって起こしてやろうとすると一瞬で目を覚ます。

翔は
｢お前の色気のなさで俺の生命力が奪われる｣
とかなんとか言ってたけど

もうほんと失礼しちゃう

でもね、私知ってるよ。