プロローグ

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おかしい、おかしいおかしいおかしい そんなはずはない。 「いや…あの部長だよ?そんなはずないって!」 幾ら何でも自惚れがすぎる。 なんて自問自答を繰り返すも、思い浮かぶのは昨日のあの場面。まるで映画のワンシーンの様にフラッシュバックするあのシーン。 一つ一つ丁寧に再生していく。 呼び出された私は、 それはもう子鹿の様に震えていて… 「あ、あの…何か御用でしょうか…」 てっきり仕事のミスで呼び出されたのかと思ったのよ。 それなのに、 「いや、業務の事ではないんだ。そんなに気構えないでくれ」 なんて部長が言うから恐くなっちゃって… 「………と、言いますと…?」 もしや移動?なんて勘ぐる私が馬鹿になる位、 「いや、唐突で悪いんだがな…」 「結婚を前提に付き合ってはくれないか」 気づけばぶっ飛んだ方向性の話が始まっていた。 「…………ほぁ?!」 思わず素っ頓狂な声を上げる私 に、相も変わらず冷静な部長。 って言うか部長って本当に私の事好きなの?何であんなに冷静で居られるの?まず何で真顔なの? なんて、キリのない疑問に襲われてからは皆さんもお馴染みであろう展開の告白で冒頭に戻った。
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