プロローグ

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何であんな…って言うか何でワタシ?! 意味の分からない不安と疑問に襲われ、思考回路はショート寸前である。 「いつの間にか君の事を考える様になっていた」 「確かに、初めはあまり気にかけて居なかったよ。何故だろうな」 「君の事だから驚いているんだろう。よく考えた上での答えを待っている」 そうこうしている内にも 彼の言葉が脳内を占拠する。 なんで、どうして…? 唐突に始まる関係は確かにありがち… だが私達の立場上、 どうしてもそうとは思えなかった。 私は部下で、そして彼は営業トップの部長で… 所謂、月とスッポンという様なものである。 何よりも彼は"従業員キラー"なんて時代遅れな通り名が付けられる程、容姿端麗で文武両道な人間なのだ。 そんな彼が本気で私を相手にしている、だなんて微塵も信じられない。
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