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「知らないのかい!?奴らは…
!!?玄関から離れて!!」
え!?
嫌な予感と共に、中からパスパスパスと言う音が聞こえ、徐々に大きくなっていく。
「ひぃー!!!」
「うわぁー!!!」
おじさんの悲鳴に恐怖を感じた私は、玄関から離れ、庭の方へ逃げようとした。
へっプリミャー!
と言う謎の声と共に、ボフーーンと激しい爆音にも似た音と扉が外れ爆風が噴き出した。
「きゃあ!!」
風圧と悪臭により、私はおじさんの大切にしていた木の茂みに突っ込み、気絶してしまった。
……んー。
あれ?ここはどこだろう。
何時間?何分?
私はどのくらい気を失っていたのだろうか?
目を覚ました私は、茂みから抜け出し、辺りを見回す。
「あたたた…」
全身擦りむいている。
おそらくは爆風で木の茂みに突入した時に小枝で切ってしまったのだろう。
家に戻って手当てしなきゃ。
私は、ヒリヒリ痛む 肘や脇腹を抑えながら、玄関前から自分の家に戻ろうとした。
「絆創膏…買い置きあったかな?
無ければドラッグストアに行って…
あれ?おじさん!?おじさん!」
玄関前で祐介おじさんが、仰向けに倒れている。
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