早朝

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「おっ!おじさん!!?」 セクハラする様な人じゃない! なんかやばい!! 私は、ゆっくりとおじさんから距離を取り、道路側から逃げようとする。 「プリィー…… プリャァー!!!」 祐介おじさんが、半尻のまま海老反りに私の方へ飛んで来た。 「うわぁー!!!」 とっさに避け、おじさんが電柱に激突する。 「ぷりょー!!?」 メキメキと言う音と共に、電柱が斜めに折れる。 凄い尻圧!? そのままおじさんが下敷きになっていれば逃げる事は無かったのだが、世の中そう甘くはない。 海老反りになったおじさんが、私の方へ向かってくる。 「プリャァー!!!」 と、気合いの入ったヒップアタックを私は必死にかわしながら、逃げ惑う。 塀のあちらこちらに尻の形が付いている。 あれに当たったらやばい!!! 私は、おじさんのヒップアタックをかわしながら、学校の方へ逃げ出した。 「プリャァー!!プリャァー!!!」 「おじさんやめてぇー!」 路地を曲がり、橋を渡って住宅街へ。 それでも振り切れない。 そうこうしてるうちに、目の前に人影が見えた。 「あれは!カンタのお母さん!!」 視界の悪い霧の中での視認は容易ではない。 かなり近づいて、半尻出ないことまでわかるくらいの距離にいる。 「おばさん!たすけ…」 「ぷりっ!プリャァー!」 「ひぃ!?」
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