早朝

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私はフェンス越しに校庭をそっとのぞいてみた。 「!?」 校庭にひしめき合う町の住人と校舎から響き渡る窓ガラスの割れる音。 間違いなく、学校は尻に操られた者達が占領していた。 「プリャー!」 「プリャー!!」 学校もダメかぁー。 あの中を通り抜ける事は、奴らの仲間になると同意義と悟り、そっとその場を離れようした私の目に、信じられない者が映り込む。 「プリャー!!」 お!お父さん!!? 校庭の朝礼台上で、半尻海老反りの父が踊り狂うように跳ねていたのだ。 「プリプリやー!」 「お…お父さん…」 父親の悲しき姿に涙が出る。 私は、溢れる涙を隠す様にしゃがみこむと同時に目の前のフェンスが後者の方へ吹っ飛んだ。 「ぷりゃ?」 「え?」 フェンスを押し切り吹っ飛んで行く人の姿に見覚えがある。 お母さん!!? 私の母親が尻でフェンスを突き破り大きな音が校庭に響き渡る。 「プリッ?」 「ぷりぷりぷり?」 「ぷりー!?」 一斉にこっちを向いた近所住民達が、私にめがけて尻を突き出し、海老反りに飛んできた。 「やばい!!!」 私は、再び来た道を逃げ始める。 あんな数の尻に潰されたら跡も残らない!
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