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「なんで?あれは私の友達なの!
放してよ!!」
「まて!!」
油断していた男の手を払い、私は草子の元へ走る。
「草子っ!」
「ぷりぃー!!」
「?!」
草子が私に尻を向け飛んできた。
「そっ!?草子?」
避ける余裕もなく、ただ身構える事しか出来ない。
「くっ!かせっ!!」
私から御幣を抜き取り、かばう様に立ち塞がる男。
男はあんな細い木でできた御幣で、草子の尻を受け止めた。
「ぶりりぃー!!!」
「うおーっ!!!」
「ぷりゃあ!!?」
草子の尻から煙が立ち始め、草子の方から離れ境内で悶絶し始める。
「いまだ!こっちにこい!!!」
私は、その光景を信じることが出来ず、ただ引っ張られるままに神社の裏口から山を降りて行った。
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