普通の僕に起こった不思議なこと。

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　朝の馬車に乗っている間はいつも暇だと感じる。スマホなんて弄っていれば飽きが来る。ニュースなんて興味のあるやつしか見ないし。ゲームだって面白いと感じるものがない。
　そんな僕は微睡んで馬車で寝てしまう。馬車での睡眠は結構良いものだ。この振動がたまらん。寝てしまう。
　寝れないときは外を見るのもいい。別の世界なだけあって、様々な種族が街で過ごす所を見ていると、本当に別世界なんだっていう実感を持ちたくはないが持ってしまう。
　人の他に、獣人族、蜥蜴族、エルフ族、魔人族etc。沢山の人達が職業に就いて働いている。
　……獣人を見る度に思うのだが、獣人は耳が4つあるように見える。違和感ないのかと不思議に思う。耳とか尻尾とかもふもふしてそうだし、触ってみたいとも思ったりする。が、尻尾をさわる行為はその人を愛するという意思表示らしい。蜥蜴族なら互いの尻尾を切りあう。エルフ族は耳にキスをする。魔人族は血による家族の契りだったか。魔人は人間から稀に生まれる稀少な種族だからそこら辺は変わらない。