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 キーンコーンカーンコーン……。 「起立。礼」  クラス会長の声で、僕を含めたクラスの全員が椅子から立ち、黒板の前にいる教師に礼をする。その数秒後にクラスのみんなは「疲れた~」「終わった~」「一緒に帰ろ」とそれぞれ口々に言いながら、鞄をもって教室から出ていく。廊下は友達と話す人や部活に急ぐ人達でだんだん五月蝿くなっていく。  今日の最後の授業が終わり、時計を見ると時間は3時20分。僕は荷物を整理し、鞄に必要なものだけを入れて教室を出る。  廊下から聞こえてくる様々な会話の内容。 「今日どこ行く?」 「竜の泉とかは?滅茶苦茶可愛い妖精が出るって噂だし」 「なぁ、どの剣が良いと思う?」 「そうだなあ……軽さ重視で、これとか」 「……『グリ工』の武器?あそこのはちょっと」 「掲示板の依頼しょっぱくね?」 「うだうだ言わないの。そろそろお金無くなってきてるんだから」 「だって……ドラゴン一体で1000ベルだぜ?日本円で1000円だぜ?」 「ここに『幼生』って書いてあるじゃん。簡単にこなせる依頼ってことだから安いんじゃないの?それに、倒せば倒すほど報酬も上がって、私達も強くなるし、いいんじゃない?」 「わかったよ……」     
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