遠くへ逝きたい。

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「えっ」 「ん? どうした?」 彼の手の動きは止まらない。簡単にロンTとパーカーで来たのが仇になる。そのまま背中から腹までたっぷり撫でられる。 「ここですんの?」 我ながら勘がいい。彼は手を緩めず、ホントに楽しそうに優しく体を撫でてくる。 「せっかく2人きりなんだぞ? しかも新婚旅行なんだ、たっぷり味わわせてもらうからな」 「マジか、宣戦布告?」 「そういうことにしておいてくれ。この中ではまだお前を抱いたことないしな」 せっかく2人きり。動くホテルみたいな車内で求められたら、悪い気はしない。 彼が欲しいというものが俺なら喜んであげたい。 「リムジンでヤるなんて考えたこともなかったなぁ」 のんきに言いながら笑うと、ロンTをめくりあげそのまま乳首に吸い付いてくる。 「ベッドばかりだからな。ソファでも一度ヤったか」 それというのも、彼が俺の肌に余計な傷が付くのを嫌がるからだった。多分、俺のトラウマのせいだと思う。俺は別にどこでヤってもいいんだけど、彼が絶対にうんとは言わない。ふかふかのリムジンのソファは、彼のお眼鏡にかなったらしい。 音を立てて乳首を吸うのが、でっかい赤ん坊みたいでちょっと面白い。
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