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「カクテル1杯で上等な礼だな」
とか言いながらニヤニヤしてるし、まんざらでもなさそうだけどね。
「上等かどうかはわかんないけどさ」
引っ張り出した彼のはまだ柔らかいまま。先端にキスして、そのまま口に含む。
「ん……」
相変わらず、入れるだけで顎疲れるんだよなぁ。さっき乳首吸われたみたいに音を立てながら吸い、丁寧に全体をしごいていく。我ながらだいぶ、いやかなり慣れて上手くなってきていた。
「ああ……いいな、熱くて気持ちがいい」
徐々に口の中で固くなっていく。
「暴発する前に放してくれ」
優しく髪を撫でられる。どうしようかなぁ、別に口に出されてもいいんだけど。
「どこに出したい?」
唇を離す。ほっぺたに彼のムスコの側面を擦り付けながら見上げる。
「いい眺めだな」
反対の頬を大きな手が包むように撫でた。
「どこに出したいの?」
優しくもう一回聞くと、そう急くなよと言いながら鼻の下を伸ばしている。
「うーん、そうだな、やっぱりお前の中に出したいな」
鼻の下を伸ばしたまま、本当にだらしない顔をして言う。
「お前の中にいる時間は、俺にとってこの上なく幸せで心地いい時間だからな」
仕事中絶対にしない顔だ。改めて思う。仕事中は面白いくらい笑わないし、ずっと厳しい顔をしてるから。
好きで始めたことなんだろうけど、楽な仕事ではないし、そばにいて本当に毎日頑張ってるのが伝わってくる。
この旅行くらいは、リラックスさせてやりたいな。
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