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「今日は俺がするから」
手短に言って、少しずつ腰を揺らす。
「おいおい、すげぇ持て成しだな」
支えてくれてるから安心して動けるようなもので、そうでもなかったら落ちそうでちょっと怖い。
抱きついて、しっかり腰を上下させた。
「悪くねぇな、密着されるのも」
少し息を跳ねあげながら彼が言う。ときどき顔にされるキス。その跡についた僅かな唾液で、肌がひんやりする。
「こんなに情熱的に求められたら、一発じゃ収まりそうにねぇよ」
首筋を垂れた汗を舐め取られる。自分から仕掛けたとはいえ、一発で済まないのはちょっと困る。
「二発目は宿に着いてからにしよ?」
おねだりするみたいに、キスを添えて囁いてみる。こいつは俺に甘えられるのに本当に弱い。俺も俺で、どういうわけかこいつ限定で甘え上手になってしまっていた。こんな風に人に甘えたことはない。こいつに出会う前には考えられない自分が、次から次に溢れてくるから不思議だ。
「そうだな、体力は温存しておいた方がいいな。リムジンなんかで疲れていられない、せっかくのリョカンを満喫しなきゃな」
鼻の下を伸ばした彼も物分かりが良くて助かる。
とりあえずちゃんとイかせてやろう。
ムラムラしてる気持ちをぶつけるように、彼のを根元まで含んで腰を揺らした。
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