1章

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パルキアとダークライがその場を去った後、ホウオウは 「まさか、あのダークライがあんな事を申すとはな…。カナデ、お前は私が思っている以上に周りの者に愛されているのだな…父はその事を誇りに思うぞ。」 とそう言って一区切りした後、 「それにな、カナデ…お前にわざと冷たくあたっていたのにはもう一つ深いわけがある…。ヒビキが今、たとえユリカと祝言を挙げたとて、2人は一緒にいられるわけではない…。ヒビキも彼女に互いの父のもとで厳しい修行をしなければならない…一人前のホウオウとルギアになるためにな。そうなれば、よほどの事がない限り、地上へは戻って来られない…。私はお前にそうさせるのが辛かったんだ…。無論、ヒビキにもそのような事はさせたくない…だから、苦渋の決断だった…。カナデ、私は、お前を愛しているがゆえに、お前を引き離すために、お前にこれ以上愛着が湧かぬようにわざと冷たくあたっていたのだ…っ、どうか許してくれ…許してくれ、カナデ…っ!」 と、ホウオウが言う。 そして、そこへ 「「「ホウオウ様…」」」 と言いながらスイクン、エンテイ、ライコウが現れて、それに気づいたホウオウは 「…!そなたたち、来てくれたのか…」 と涙を拭くと、スイクンが 「ええ。貴方が我らをお呼びになってくれたなら、我らは地球の裏側からだって駆けつけますよ。」 と言い、ホウオウが 「左様か…。礼を言う。そなた達に頼みたいのは他でもない、カナデとヒビキの事だ。私の代わりに2人を守ってやってくれ。」 と言った。 「主の命令であれば…。」 とエンテイが言う。 するとホウオウが、 「そうか。助かる。」 と言った。
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