1章

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そしてカナデの実家に戻ってきた2人。 「ただいま。」 と、カナデが言うと、ヒビキが駆け寄ってきて、 「お帰り兄さん、義姉さん!」 と嬉しそうに言った。 その後ろからユリカが、 「お帰りなさいカナデさん、ミスズさん。」 と言った。 「あれ、母さんは?」 「今日はエンジュで舞妓のお仕事だってー。」 と言ったヒビキ。 「そうか。昼飯まだだよな?」 「はい。」 「うん。…もしかして、兄さん作ってくれるの?」 上からユリカ、ヒビキ。 「そのまさかだ。何か作るよ。あ、ミスズは休んでいてくれ。」 と言ったカナデ。 「カナデ、料理できるの!?」 とミスズが言う。 「ああ、一人暮らしが長かったからな。」 と、カナデが言った。 そして暫くして、 「できたぞ。って言っても簡単な物なんだがな。」 と言ってテーブルに並べたカナデ。 「カナデ特製、オムライスだ。」 「兄さんのオムライス、凄く美味しいんだよ!まるでお店みたいなんだ!」 と、興奮気味に言うヒビキ。 「お世辞はいいから、冷めないうちに食うぞ。」 「「「「いただきます。」」」」 一口食べた各々は、 「我ながらよくできたな。」 「美味しー!」 「すごい…。レシピを教えてほしいレベルです…! 」 「兄さんお代わり!」 上からカナデ、ミスズ、ユリカ、ヒビキ。 「ヒビキお前食うの早いな!?…おいご飯粒が残ってるぞ。ちゃんと食え。」 と言うカナデ。 「はーい。」 と言い、そのご飯粒をチマチマ食べだしたヒビキ。 食後 「2人にはこのポケモンのタマゴを渡そうと思ってるんだ。どっちにするかは、2人で相談して決めてくれ。因みにそのタマゴからはフシギダネかゼニガメが産まれる。そろそろ産まれる頃かな。」 と言うカナデ。 「先生、どうします??」 「私はどっちでもいいわ。ヒビキ君が先に選んで?」 「じゃあ僕はコッチのタマゴ!」 「なら私はこっちね。」 と言い、2人はタマゴを受け取った。 「兄さん、義姉さん、ありがとう!」 「ありがとうございます!」 とお礼を言ったヒビキとユリカ。 すると、タマゴが割れて、ヒビキの方からゼニガメが、ユリカの方からはフシギダネが産まれた。 「可愛い!!!」 と言いフシギダネを抱きしめるユリカ。 「確かに可愛いけど、先生興奮しすぎ…。」 と言いながらもゼニガメを抱きしめるヒビキ。
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