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ヒビキの部屋にて。
やり残した宿題を見た後、
「よし。これで提出だけじゃなくて、次のテストも大丈夫だろう。…で、相談はなんだ?」
と言うカナデ。
因みにカナデは教員免許も持っている。
「兄さん、気付いてたの?」
とヒビキが問うと、
「そんなの、すぐ分かるよ。」
と言ったカナデ。
「そっか…。兄さんは全部お見通しなんだね。でも言いにくいんだ…。」
と言ったヒビキに対してカナデは、
「いいから言ってみろって。」
「最近、父さんが凄く厳しいんだ。何か凄く焦ってるような気もしてさ。早く先生と結婚させたがってるようにも感じるんだ。」
「…なるほどな。言いにくいってのは親父が関係する事だったからか。大丈夫だよ。親父の事は嫌いでも、お前の事は嫌いにはならねえから。」
と、カナデはヒビキの髪をぐしゃぐしゃにして、
「お前の気持ちはどうなんだ?」
と言うカナデ。
「そりゃ、先生と結婚できるのは嬉しい事この上ないよ。でもそこには先生の気持ちは無いんだ…。」
と言うヒビキ。
「ならそれでいいじゃねえか。」
「え?」
「お前の気持ちに嘘偽りが無いなら、それを直接伝えればいい。流れてる血なんて関係ねえよ。2人が駆け落ちしたいならその時は俺に言えばいいさ。全力でサポートする。多分母さんも協力してくれると思う。」
と言ったカナデ。
「まあ、最後に決めるのはヒビキ、お前自身だ。」
と、続けてカナデが言う。
「うん…!ありがとう兄さん!大好きだよ!さ、外に行こう!」
と言って、ハードプラント取得する為に頑張っているユリカ達の元に向かった。
「あ、おい、待て!」
と言いカナデはヒビキを追いかけるように外へ行った。
そして、外に出た2人は、
「お、もう取得したのか。」
「さすが先生!」
上からカナデ、ヒビキ。
ユリカのジャローダはハードプラントを取得していたのだ。
「あ、カナデさん、ヒビキ君。終わったのね。」
と言ったユリカ。
「ユリカちゃん、物覚え良いんだよ!30分で取得しちゃったの!」
とミスズが興奮気味に言った。
「そうか、そりゃ凄いなユリカちゃん。さすがヒビキが先生って言うだけあるな。」
と言ったカナデ。
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