1章

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虹色の和服を着た男と、舞妓のトップは2人でエンジュシティにいた。 舞妓の名前はアキナという。 彼が 「…“アイツ”がジョウトに帰って来る」 と言うと、アキナが 「久しぶりどすなぁ、あの子と会うのは…。…!おや?お出かけどすか?」 「ああ…。」、「もしや、あの子に会いに?」 「…いや。“スズの塔”に向かう。」 「はあ…あの子に会いに行くんとちゃうんですか…。あの子には会いに行かへんのどすか?」 「今はな…。いずれ、会うべき時に会いに行く。」 と言って虹色の神鳥の姿になって飛んで行く…。 そんな彼を見たアキナは、 「カナデにも、目を向けてほしいどす…。あの子が可哀想すぎどす…。」 と呟いた。 そして、 「あ、今日は確か新婚旅行から帰ってくる日どすね。こうしてはいられないどすえ。」 と言うと、アキナはワカバタウンに戻った。 ここは、コガネシティ。 リニアから降りてきた2人の男女。 女性の方は片足が義足で、車椅子に乗っていた。 男は、そんな彼女の車椅子を押していた。 「大丈夫か?」 と、男は気遣う。 「大丈夫よ。だってカナデが色々してくれたから!」 と言う。 男の名前はカナデという。 「そうか。よし、一度ワカバタウンに行くか。リザードン、ボーマンダ。」 と、カナデが言うと、モンスターボールからリザードンとボーマンダを出して、 「ボーマンダ。ミスズを頼む。」 と言う。 ボーマンダは首を縦に振って、ミスズを自身の背に乗せた。 カナデはリザードンに乗り、 「よし、ワカバタウンに行くぞ。お袋に弟、義妹に顔を出しに行くか。」 と言い、リザードンとボーマンダは空を飛んでいった。
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