【12】命いらずの男

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「オメェみてぇな野郎がいたら、他の班員まで死神に目をつけられちまう」 「……」 「危うくカギヤを連れて行かれちまうところだったぜ」  そう吐き捨てるように言うとアザミは席を立ち、氷動に背を向けた。   「……まさか裏の世界でも、存在することを否定されるとは思いませんでした」  氷動の呟きは、病室の外に出たアザミの耳には届かなかった。
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