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今後、氷動が俺の誘惑に乗せられることはないだろう。
いや、むしろ乗せられないでいてくれた方がいい。
そうでなけりゃ、アイツに抱かれながら少しでも期待しちまいそうな俺がみじめだ。
アザミにとって恋愛とは、特殊なフェロモンを持っているがゆえに何度も傷つき、自分には不用であると遠い過去に捨てた感情であった。
そのことを、誰よりも一番分かっているアザミがポツリと呟いた。
「……この作戦を成功させて、口説いてみろよ」
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