【21】闇の96(後編)

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「ん~お医者さんって頭と技術はすごくても、自分から進んで体を張った汚れ仕事なんてしないって思ってたス」 「皆が命を懸けているんだ。私も『96・アザミ班』の一員だからね。自分の出来そうなことがあれば協力するのが筋だろう」 「モグリ先生って男気あるんスね。惚れたス」 「いや、それほどでも……え?今、なんて」 「先生って今までは抱く側だったんスよね?でも全然問題ないスから。えっと、ここから一番近いラブホは……」 「ま、待て!なにやら問題大有りの発言ではないか!まだ任務中……いや、そういうことではなくて!」 「ちゃんと白衣も持ってきてるから、安心してくださいス」  白衣と聞き「もしかしたらマリネ君は、新たな任務の話をしようとしているのかも」と、モグリが真顔になる。 「この後、私が関わる『96』の別の任務でも控えているのかな?」 「ボクはキュートなナース姿になるス。ナースが先生を襲って、エッチな注射をいっぱいしてあげるス」  任務は全然関係なかった。 「車から降ろしてくれ!私は歩いて帰る!」
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