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男は大きく伸びをすると、ソファの背もたれから上半身を起こした。
「あー。煙草が吸いたくなってきた」
よし、いい感じだ。
そのまま喫煙所に行ってしまえ。
「んじゃ、とっとと済まそうか。初顏合わせ」
そうだ。早く済ませて……なに?
男は座ったまま、にんまり笑って氷動を見上げた。
「アザミ班、班長の麻実だ。よろしくな、綺麗な兄ちゃん」
……コイツ?
この男がアザミ……班長?
確かに巨乳ではあるが、氷動が想像していたそれとは完全に違った。
別に巨乳目当てで「96」に入ったわけではないし、片岡もアザミ班長が巨乳なんて一言も言ってはいなかったから問題ないはずなのだが、何かがひっかかっていた。
氷動は思い出した。
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