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優秀すぎると言われ「96」に入ったものの、きっと他の班員の実力は、そんな程度ではないのだろう。
自分は本当に班員としてやっていけるのだろうか。
しかしやっていける、いけないに関わらず「やっぱり『96』を辞めます」とはもう言えないのだ。
一度「96」に関わってしまった以上、チームを抜けるということは「死」を意味する。
氷動は「考えるだけ時間の無駄だ」と開き直り、窓の外に目を向けた。
そこには氷動がパトカーを運転しながら毎日のように見ていた街の景色が、変わることなく広がっていた。
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