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「んっ……んんっ……」
誰かに気付かれやしないかと不安げな様子で必死に声を殺すアザミの姿は、黒沼の劣情を煽るのには充分であった。
「はあっ……」
空気を求めて絡めていた舌を外しアザミがのけぞると、厚く色っぽい唇の端から唾液がこぼれる。
激しすぎるキスのせいか、ぼんやりと焦点の合わない目をして荒い息遣いをしているアザミを見た黒沼は、体温の上昇に耐えきれずに自分の胸元のボタンを外した。
「……えろい表情しやがって」
こぼれた唾液を舐め取ると、アザミのワイシャツの裾をズボンから引き抜いて三つ目のボタンから下へと順番に外していく。
そこに右手を滑り込ませてボリュームのある胸の感触を直に楽しんでいたが、それだけでは足りなくなり、特に敏感な突起を甘噛みしながらねっとりと舌で転がし味わい始めた。
さらに、チュッ……チュパッと、わざと大きく音を響かせながら、強めに吸うと、
「んんっ、兄さんっ……あんまり大きい音……立てちゃ……」
恥ずかしい音に耐えきれなくなってきたのか、全身をもぞもぞ動かしながらアザミが訴える。
黒沼はにやりと笑うとアザミのズボンのファスナーをすばやく下ろし、熱を帯びて形が変わりつつあるものを下着の上から握り込んで、いきなり激しく揉みしだいた。
「ひぎいぃいっ!」
突然の強すぎる刺激に、たまらず出てしまったアザミの叫び声が通路に大きく響き渡った。
「アンタの声の方が、大きいじゃねぇか」
「……兄さん、ひでぇよ」
と、首筋まで赤く染め、泣きそうな顔を背けたアザミを抱き締める。
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