【10】ラブホテル組

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 そう言って、アザミの大きなモグラさんを両手で包み込むように持つと、マリネは可愛らしい唇と舌で愛撫し始めた。 「……っふぅ……20代ってだけでも体力があり余ってんのに、さらに絶倫なオメェにゃ、この俺でもかなわねぇや」 「ボク、いつもは紳士なんスよ?班長のフェロモンにイカれちゃった責任、取ってくださいス」 「ったく、責任転嫁しやがって」  アザミは苦笑いすると、マリネの髪に大きな手を添えて、観念したように肉付きのよい両脚を開いたのだった。  ようやく満足したマリネが、 「ん~そういえば、カギヤさんたち、もう任務完了したんスかね」  と、思い出したように聞く。 「……時間からすればもうとっくに終わって、飯でも食ってんじゃねぇか?」  体中のキスマークの数を倍以上増やされたアザミが、珊瑚をイメージした置き時計を眺めながら、けだるげに答えた。  二人とも「今日は氷動の初仕事で、彼とカギヤが閉店中のゲームショップを調べに行った」ということは知っている。  茶色いレンガのショッピングモールにて、屋多野組(やたのぐみ)の黒沼から情報を聞き出したアザミが深い眠りから覚めると、片岡警視長から連絡が入っていた。  班長であるアザミは、そうやって常に班全員の任務の進行状況を把握をしている。
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