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アザミ班の中で最年少のマリネは「96」の活動に役立つ発明品を主に作り出す、技術担当者だ。
最近、直接アザミと顔を合わせる機会がなかったマリネが近況報告をしたいと言い出し、報告前にベッドで親睦を深めていたというわけである。
アザミが腕を伸ばすと、すかさずマリネが嬉しそうに腕枕にした。
「そういや、以前オメェが発明した、なんつったっけな……あぁ『バキュームくん』の改良版を作ったんだって?」
「大食いちゃん!」
作り手のこだわりなのか、速攻マリネが名称を訂正した。
「ちなみに今回のは『スーパー大食いちゃん』ス!」
マリネはベッドの近くにある一人掛けソファの上に置いていた自分のスマホを手に取った。
「あ!また今回もハメ撮りし忘れちゃったじゃないスか!ん~班長、今から」
さすがにもう無理だ。
「次回にしろ!で?」
「ん~『スーパー大食いちゃん』の説明だったスね」
と、マリネはベッドの上であぐらをかいた。
アザミも上半身を起こし、マリネの説明を聞く姿勢になる。
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