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しっかり訂正してから、再びマリネがスマホ画面に目を向けた。
「ん~確かに全然動いてないスね。現場に忘れ物でもして、片方が取りに戻っているのを車で待ってるとか?……あ、もしかしたら!」
「なにか不具合でも思い当たったか?」
「カギヤさんと氷動くん、任務が成功した興奮のまま車の中でカーセック……って、氷動くんにまだ会ってないから、想像できないのが残念ス」
マリネがため息をつく。
「オメェと一緒にすんな!」
「ん~班長だって、似たようなもんじゃないスか」
しかし、アザミの心は嫌な感じにざわついていた。
「……おい、シャワー浴びるぞ」
「ちょっと待つっス!浴室で楽しむ用のオモチャは、まだ鞄の中なんス」
嬉しそうにマリネはベッドから飛び降りると、自分の鞄に駆け寄ろうとした。
「そうじゃねぇ!早くしろ!」
アザミは強引にシャワールームへ、マリネを引っ張り込んだ。
アザミとマリネは地図上で「スーパー大食いちゃん」の現在地ランプが動かずに点灯し続けている、コインパーキングへ急行することにした。
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