【10】ラブホテル組

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 しっかり訂正してから、再びマリネがスマホ画面に目を向けた。 「ん~確かに全然動いてないスね。現場に忘れ物でもして、片方が取りに戻っているのを車で待ってるとか?……あ、もしかしたら!」 「なにか不具合でも思い当たったか?」 「カギヤさんと氷動くん、任務が成功した興奮のまま車の中でカーセック……って、氷動くんにまだ会ってないから、想像できないのが残念ス」  マリネがため息をつく。 「オメェと一緒にすんな!」 「ん~班長だって、似たようなもんじゃないスか」  しかし、アザミの心は嫌な感じにざわついていた。 「……おい、シャワー浴びるぞ」 「ちょっと待つっス!浴室で楽しむ用のオモチャは、まだ鞄の中なんス」  嬉しそうにマリネはベッドから飛び降りると、自分の鞄に駆け寄ろうとした。 「そうじゃねぇ!早くしろ!」  アザミは強引にシャワールームへ、マリネを引っ張り込んだ。    アザミとマリネは地図上で「スーパー大食いちゃん」の現在地ランプが動かずに点灯し続けている、コインパーキングへ急行することにした。
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