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そんな情けない自分に腹立ちを覚えながらも、今日に限っては「プライドなんてどうでもいい。現実に変化があるのならば」との気持ちの方が圧倒的に強かった。
この心の叫びをどうにかしたかった。
麻美は主にアジアからのアパレル商品を取り扱う小さな商社に勤めており、いくつかの取引先に対する窓口業務を行っていた。
同じ職場の中はほぼ女性であり、男性は営業と配送職場にいたが、営業は年配の役職が自ら行っていたし、配送の男性とも違う職種過ぎて全く接点を持つ気がしなかった。
あとは取引先との繋がりになるのだが、時々打合せに現れる取引先の男達は”子豚”や”狸”、”カマキリ”といった麻美の目にはあまりにもひどく映る対象外達だった。
それに加えて仕事でやって来るためクライアントの立場から無理難題を吹っかけてくることが多く、無駄な問い合わせや資料作りを増やされる麻美としてはストレスの元であった。
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