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怒りを抑えることができないほど、
周りが見えなくなるほど、
自分を持て余し暴走してしまった。
そのツケが回ってきたのだろうか。
これは試練なのだろうか。
くだらない言い訳ばかりで、自分を正当化している私に、
神様は厳しい試練を与えているのかな。
いつだったか、そんな話をお父さんにされたことを思い出して、私は唇を噛み締めた。
自分の不注意で事故になり、我が身を傷付けて帰った姿を見たら、
あの人は・・・お父さんはなんて言うだろうか。
なんて顔をして、私をまた傷付けるだろうか。
それとも・・・。
その時、なにかに躓いて地面に顔を叩きつけてしまった。
泥の味がした。
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