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義父さんはふと、肩の力を抜くとさらに話を続ける…
「…ウィリアムズは害となる者には容赦がありません。それは裏社会では有名な話。彼は… 世界を、それも裏社会を股にかけるマフィア… 彼に歯向かい、敵となった人間を闇に葬ってきた数は数知れず。かつて、私も含めた生徒会だったメンバーは… いろいろ訳ありで複雑な家系を持つ者ばかりでした。
だから、ウィリアムズは…
自分の傘下、といいますか同胞というか…。表向きの言い方はあれですが、現状で言えば私達は同盟を結ぶことで彼とは対等となりました。義兄弟として杯を交わし、血の契りを交わし、ファミリーの一員になることで同盟を結び同胞となったんです。
……ま、ウィリアムズの性格故に、少し融通が利かないところはあるのですが。それでも彼と対等に並んで接っしています。なにしろ、見知った仲ですからね、口が悪いことは否めませんが。
───それでも、彼は… 表向きは傘下、実際は杯を交わし義兄弟となり、血の契りを交わすことでファミリーの一員となることで新たな名を与えてくれたんです。それが、南条家を含めた四家、誕生の秘密。
我々は普段、その家名と共にそれぞれの与えられた学園を統治する役目を担う学園長。そしてリチャード兄弟は、それら四大不良校の… 生みの親、つまりは理事長ということになりますかね」
リチャード、兄弟…?ウィリアムズ… ?
「ですので、東条家、西条家、北条家、南条家。それらは全てかつての会長であったウィリアムズの声により元生徒会メンバーで構成されたものなんですよ」
なんていうか、もう… 話が壮大すぎて、どこから突っ込めばいいのかわからなくなった…。
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