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そんな縁起でも無いものに最適な日などありはしないと言われてしまえばそれまでだが、それでも僕にとってはとても切実な問題だったのだ。例えば、結婚式の日取りは皆慎重に決めるのに、死ぬ日は慎重に決めないというのはなんだかおかしいとは思わないだろうか。死ぬ日など自由に決められるわけがないという意見は、あまりにも視野が狭すぎる。冠婚葬祭と言うくらいに、結婚式と葬式は人にとっては重要なお祭りなのだ。人は、死ぬ為に生きている、それもまた事実なのである。ならば、その日取りはしっかり熟考した上でちゃんと決めなければならない。少なくとも、可能なのであればそうした方がきっと良い。誰にとって良いのかは判らないし、本当に良いのかどうかすらも判らないけれども。
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