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外はとても気持ちがよかった。
僕はニコニコしながら近所の公園へと向かった。
公園には誰の姿もなく、貸し切り状態で更に気持ちがよかった。
僕は迷わずブランコに乗り、ゆっくりとそれを漕いでみた。
キーキーと鳴くそれがなんとなく可笑しくて笑えた。
まるで、もう許してと叫んでいるようで・・・。
まるで、僕自身を見ているようで・・・。
「・・・もう・・・消えたい・・・」
それはふと出た言葉だった。
そして、それはいつも考え、思っていることだった。
それが・・・僕の唯一の願い・・・。
消えたい・・・。
全てのことから逃げ出したい・・・。
「・・・そんなこと・・・考えるだけ、思うだけ無駄なのに・・・」
「本当に・・・そう思う?」
「え?」
不意にそう聞かれた僕は目を丸くし、その声のした方へと目を向けた。
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