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『……お疲れ様でした』
フレデリカは穏やかな表情を浮かべ、静かにお辞儀をした。
『再びお会いできる事を願っております。それがいつになろうとも……』
『たとえ何度無惨な死を迎えようとも』
『100年先でも……1000年先でも』
『ずっと、いつまでも』
――そうだ。
思いだした。
隣のクラスにいた女子生徒。
地味で物静かな子だが、何故か関わりなんて何もなかったのに仲良くなった。
一緒に帰った事もあった。
ただ……友達のような感覚で付き合っていた。
そんなある日だった。
彼女は交通事故にあって亡くなった。
トラックに踏まれて顔が大きく裂けていたという。
名前はそう、確か
藍井……
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