第一章 雑草にも花は咲き

14/26
前へ
/230ページ
次へ
「ほら、上月。光二とチェンジでしょ」  時計を見ると、慌てて光二と入れ替わる。 「行ってきます」  光二と黒川が仕事へと向かっていった。  壱樹村では、男性と女性というものに大きな差がある。 特に×は、子孫を残せないという掟があるので、 女性は異性との関係を持たず一生を終える者も多い。 男性は同性と関係を持つ者が多く、永新が特別ではない。 黒川も同性の恋人を持っていた。  ×の女性は短命も多く、又、生贄にされる場合も多かった。 どこか×の女性は、儚く綺麗に思える。  光二はホストで、人の女性を相手にしている。 でも、光二の恋人は氷渡で男性であった。
/230ページ

最初のコメントを投稿しよう!

195人が本棚に入れています
本棚に追加