第一章 雑草にも花は咲き

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「クエエエエー!クエエ!」  音というよりも鳴いているのであろうか。 金属が擦れたような音で、油の切れた自転車のブレーキのような音であった。 『これは、何だ?』 「ああ、飼っている」  体内に何を飼っているのだ。 俺は、目を開くと、鳥をまじまじと見てしまった。 鳥は派手な色をしていて、オウムのようであった。 しかし、俺よりも大きい。  この鳥が闇を保管しているので、光二は大量の闇を持てるようになったらしい。 光二の体力に合わせて、鳥が闇を調節していた。 『安眠できない……』  光二の中は暗く、鳥目であるオウムは俺が見えていないらしい。
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