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「クエエエエー!クエエ!」
音というよりも鳴いているのであろうか。
金属が擦れたような音で、油の切れた自転車のブレーキのような音であった。
『これは、何だ?』
「ああ、飼っている」
体内に何を飼っているのだ。
俺は、目を開くと、鳥をまじまじと見てしまった。
鳥は派手な色をしていて、オウムのようであった。
しかし、俺よりも大きい。
この鳥が闇を保管しているので、光二は大量の闇を持てるようになったらしい。
光二の体力に合わせて、鳥が闇を調節していた。
『安眠できない……』
光二の中は暗く、鳥目であるオウムは俺が見えていないらしい。
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