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「はい。多美さん」
モーニングが過ぎるまで、走るように働き、一段落ついた所で多美に質問してみた。
光二の中にあるものは、何なのであろう。
「寄生型、分身だね。ほら、偉智と同じだよ」
偉智は喰うために寄生するが、
兎屋の場合は自分の能力を相手に与える為に寄生するらしい。
そのため、兎屋は客に守られていた。
兎屋が死ぬと、自分に寄生している能力も死ぬためだ。
「……色々あるのですね」
「まあ、×だからね」
兎屋は自分の能力を寄生させても、自分には何の影響もないらしい。
「光二の中に兎屋の分身がいるということは、何かの契約なのでしょうか?」
そこで、多美が不思議そうな顔をしていた。
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