第九章 ふるさとを思う

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「仙人は、ある意味、ただの情報屋だからね」  では、その情報屋に安居が頼まなかったのは何故なのであろう。  源一が知っているとすると、相馬の事だ。 相馬が抱える問題点としては、俺の知る限りでは、相続者であった。 源一は限界にきていて、後継者もいるが、どこか頼りない。  氷渡の後継者、八重樫の後継者は年が近く、人としてもすぐれている。 俺は、八重樫の文句しか言っていないが、それなりに評価もしている。 守人様に合わせて、当主の素質がある者が生まれると言われているので、 俺と年が近くなる。  それでいくと、相馬の次期当主は、俺の親よりも年上であった気がする。
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