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「もしかして、誰かの護衛をしていましたか」
当主候補の護衛をしていて、消えてしまったのではないのか。
黒川は、冷めた目で俺を見ていた。
「上月、どうして……自分の身も守れていないのに、他にちょっかいを出すかな……」
そこで、翔琉が下から声を掛けてきた。
「ご飯がありますよ。降りてきてください」
屋根の上に居たので、ついでに結界を強化しておく。
そして、飯につられて、五階の玄関に入った。
部屋に入ると、銀二が巨大な釜でご飯を用意していた。
何人前が必要だと思っているのであろうか。
しかも、志摩の茶碗は巨大で、幾つも用意されている。
志摩が、器事食べてしまうというのを、よく知っている。
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