第九章 ふるさとを思う

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「人を統治できる人間には、様々な素質があるけど、教育って大事だよね。 まず精神を鍛えないと、自分の影に飲まれてしまう」  軽い八重樫が、真面目に言っているが、やはり飯を食べながらであった。 八重樫も、次男で当主なので、あれこれ思う事があるのであろう。 「兎屋の能力は、未来を予測する事で、それは精密で正確だ。 でも、強い×と、守人様の未来を見る事ができない。 その制約を持つ事で、兎屋は未来を視る事ができる」  仙人も同じで、俺が守人様であったので、未来を視る事ができなかった。 他の者が行ったならば、もっと打ちのめされているらしい。
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