第一章 雑草にも花は咲き

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「答えは守人様でしょうよ。 兎屋は光二さんに寄生することで、守人様の動向を見られるというメリットがある」  村では、守人様の情報が高値で取引されていた。 それは、俺が村と契約していないためだ。 どこかに消えそうな守人様であったので、情報が取引されている。 「また、俺のせいなのですか……」 「でも、光二さんは元気だろう?兎屋は無駄なものは寄越さない」  光二は元気でも、兎屋の監視があるということなのか。 「守人様を勝手に監視すると、掟破りになるからね…… 兎屋は多分、申請して護る約束はしているでしょうね」  護ればいいという問題ではないだろう。
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