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「……八重樫だからね、それはしょうがないというのか……だから、
誰も一緒に住もうとしないというのか……」
八重樫も寂しいのかもしれない。村では八重樫をよく知っている。
「まあ、頑張れ。俺も、上月を保護しているからな。当分、誰にも渡すつもりはない」
黒川が、きっぱりと言い切っていた。
食事が終わると、光二にチェンジして、俺は少し眠ってしまった。
光二は、満千留と翔琉に、闇を貰っていたらしい。
目が覚めると、光二は家で外を見ていた。
「守人、俺を守ると言ったよね……」
光二は、ずっと俺に守られてきたという。
「守人様は強くて、俺は守られてきた……強くなろうとしたけど、
俺は、このままでもいいのかな?」
それは、光二には言えないが、俺が一番良く分かっている。
光二には、人以上の身体能力は望めない。
光二に特異な能力があったのならば、こんなに長く、×だと隠す事が出来なかった。
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