第九章 ふるさとを思う

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「守人さん、いくら守人さんが強いと言っても、私は守人さんを握り潰せます……」  そこで、志摩の指が俺の胸を押していた。 肺が圧迫されて、息ができない。 志摩の指を叩くと、そっと指が俺の腹を押さえた。  俺は酸欠に涙を出しながらも、腹の指を外そうとした。 しかし、外せずに、今度は吐きそうになる。 「……志摩、嫌、だって……」
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